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GINA 2006では、重症度の評価の代わりにコントロールの状態を評価し、段階的治療としては治療ステップとして整理された治療内容をコントロールの状態により選択する方式に変更されている。すなわち選択するのは治療ステップに沿った治療であり、これまでの喘息重症度から選択する治療とは異なる。

* 喘息増悪が起きた場合は、その都度ステップを確認することとする。
† 喘息増悪が起きた週は、「コントロール不良」とする。
‡ 5歳以下の小児の呼吸機能は参考にならない。
コントロールレベルは表3のように定義づけられ、「コントロール良好」を目指して治療することを推奨している。すなわち、(1)日中の症状がないかあっても週2回以下、(2)活動の制限なし、(3)夜間早朝の症状なし、(4)発作治療薬の使用がないかあっても週2回以下、(5)呼吸機能(ピークフローか1秒量)が正常範囲の5項目を満たしかつ喘息増悪なしという状態が「コントロール良好」であり治療の目標となる。治療の強化すなわちステップアップを要する「コントロール不十分」とは5項目の1~2項目を満たさないか、喘息増悪が年に1回以上(ただし1週間以内ではコントロール不良)という状態である。さらに悪いのが「コントロール不良」で、上述の5項目の3項目以上を満たさないか、喘息増悪が週1回という状態である。
GINA 2006では、薬物療法を弱い治療から強い治療へと5段階に区分けし、コントロール良好となるように治療ステップを選択するのである(図1)。

† 他の発作治療薬として、吸入抗コリン薬、経口SABA、一部のLABA、短時間作用性テオフィリン薬がある。SABA/LABAを連用する場合は、ICSを併用すること
‡ ステップ4の治療では、[中/高用量ICS+LABA]をまず選択した上で、抗LTs薬とテオフィリン徐放製剤のうち、一方もしくは両方を追加すること(訳者注)
* 本邦では未承認
例えば、未治療でコントロールが不十分であれば、治療ステップ2の治療で開始する。またコントロール不良に該当すれば、治療ステップ3の治療で開始することになる。そして、治療後のコントロールを評価して不十分なら1段階、不良なら2段階ステップアップすることが推奨される。さらにコンロトールが少なくとも3ヵ月間良好であれば、ステップダウンを実行し評価し、良好な状態を維持できる最低の治療ステップで治療を継続することが推奨されている。
GINAの治療ステップ5では、「ステップ4の最大限の治療に経口ステロイド薬と抗IgE治療のひとつか両方を追加する」と定義づけられている。なお、抗IgE治療の適応はアレルギー性喘息に限られている。
喘息の病態において重要な役割を果たしているIgEを標的とする抗IgE治療は、新たな喘息の治療法として注目を集めている。わが国でも近く導入予定といわれており、JGLの次回の改訂には何らかの影響を及ぼすものと予想される。