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医療関係者のみなさま

ゾレア皮下注用治療指針

効果判定の時期と項目

  • ゾレア投与を16週間行った後、治療継続の可否を判断すること。
  • 用法及び用量どおり16週間使用しても効果が認められない場合には、漫然と投与を続けないよう注意すること。

炎症細胞に対する分子生物学的効果から、ゾレアの最大効果を得るために12~16週の投与期間が必要であると考えられました。また、臨床効果の観点から、朝のPEFやFEV1.0の推移、海外臨床試験における喘息増悪発現までの時間分析及び喘息症状の改善、呼吸機能の改善において、投与12~16週後に最大効果が認められました。
従って、ゾレア投与初期に効果が認められなくても、治療継続の妥当性の判断は、投与後16週時点での治療効果に基づき行うことが適切であると考えられています。
一方で、ゾレアに対する反応性が低い患者に対して漫然と投与されることを避けるため、ゾレア投与を16週間行っても効果が認められない場合には、漫然と投与を続けないよう注意してください。
なお、効果の判定は、患者の問診、ぜんそく日誌、呼吸機能検査、喘息増悪や予定外受診の有無などの情報に基づき、本剤投与開始から16週時点までの患者の状態について、投与開始時と比較し、下記の基準を参考にして評価し、継続投与の可否を決定してください。

  1. 極めて良好(Excellent) : 喘息の完全なコントロールができた。
  2. 良好(Good) : 喘息の著明改善が認められた。
  3. まあまあ良好(Moderate) : 改善は認められるがわずかである。
  4. 不変(Poor) : 目立った変化が認められない。
  5. 悪化(Worsening) : 全般的に喘息症状が悪化した。
  6. 判定不能

投与期間中の症状管理

  • ゾレアは長期管理薬であり、発作治療薬ではない。
  • ゾレア投与中に大発作がみられた場合は、気管支拡張薬やステロイド薬の投与が必要。

ゾレアは、気管支拡張薬、ステロイド薬、抗ヒスタミン薬等と異なり、既に起こっている発作や症状を速やかに軽減する目的の薬剤ではありません。
国内外の臨床試験において、ゾレア投与中でも喘息増悪などの症状を発現する患者が一部に認められました。従って、ゾレアの投与中に大発作をみた場合には、気管支拡張薬やステロイド薬を投与するなど適切な処置が必要です。

血清中IgE値に及ぼす影響

  • ゾレア投与により血清中総IgE値が上昇するため、ゾレアを投与中及び投与中止後1年間に測定したIgE値による用法・用量の再設定は行わないこと。

ゾレアは血中IgEと複合体を形成するため、投与後IgEの消失半減期が延長し、血清中総IgE濃度が上昇します。従ってゾレアを投与中に測定したIgE値をもとにした用法・用量の再設定は行わないでください。また、本剤投与中止後1年間は血清中総IgE濃度の上昇が持続する場合があるので、1年未満に投与を再開する場合は、最初の用量設定時に得られた血清中総IgE濃度に基づいて用量を設定してください。ただし、本剤の投与中断期間が1年以上の場合は、血清中総IgE濃度を再測定してもよいとされています。
高IgE血症を示す疾患(アレルギー性気管支肺アスペルギルス症等)の診断やアレルギー性の喘息の治療効果の診断の根拠として用いないでください。
一方、ゾレアを投与中に体重が変化した場合には、投与量換算表に基づいて投与量並びに投与間隔を再設定してください。

臨床試験(2206試験)における血清中総lgE濃度の経時的推移

 
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